外反母趾を予防するエクササイズ

外反母趾を予防するためのエクササイズが、今回のテーマです。代表的なエクササイズを、いくつかお伝えしたいと思います。気軽にできる足の指の運動として、“グー・チョキ・パー運動”があります。これは名前の通り、足の指でじゃんけんをするような動作を繰り返すというもの。グー・チョキ・パーと指を開閉することにより、足裏の筋肉を鍛えていくことを目的として行います。実際にチャレンジするときには、できるだけひとつひとつの動作を大きくするようにしましょう。

次に紹介したいのは、“タオル寄せ運動”です。こちらもグー・チョキ・パー運動同様、足裏の筋肉を鍛えるエクササイズです。外反母趾の予防だけでなく、外反母趾患者の方の改善策としても有効だと考えられています。やり方としては、最初に一枚のタオルを足の前に敷いていただきます。ポイントは、縦向きに置いていただくこと。横に置くよりも負荷がかかりますので、筋力向上に大きく貢献できるはずです。準備が整った後は、足の指を使ってタオルをたぐり寄せていただきます。文字で読むだけではイメージしにくいでしょうが、足の指だけを使って引っ張るのは難しいこと。エクササイズが終わった後は、指がつってしまうかもしれません。ある程度の筋力がついてくると、簡単にたぐり寄せられるようになります。ちなみに、つま先立ちで運動をするといったエクササイズも存在します。

こうした体操や運動はすべて、足の筋肉を鍛えるという点に収斂するようです。外反母趾の方は足の指先を使わずに歩いているケースが非常に多いと考えられています。その点足の筋肉を鍛えることにより、正しい歩行方法を身に付けていただけるのです。最後に注意点について言及しておきます。それは、現在履いている靴が自分の足に合っているのかどうかをチェックすることです。いくらエクササイズを頑張っても、足に負担のかかる靴を履いていては外反母趾は改善されません。筋力向上と共に、身の回りの環境に気を配ることが欠かせないでしょう。

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